ペンシルバニア州でリチウムの大量発見

2024/05/31 ｜2024/06/06

ペンシルバニア州でリチウムの大量発見、米国需要の40%を満たす可能性

ピッツバーグ大学の科学者らが、ペンシルバニア州で大量のリチウムを発見した。研究者で研究主任著者のジャスティン・マッキー氏は、水曜日に発表された論文で、マーセラス・シェールガス井の廃水は「現在の米国国内需要の30～40%」を賄う可能性があると述べた。

研究者らは、ペンシルバニア州環境保護局のコンプライアンスデータを分析して結果を出した。この研究では、米国全土で脱炭素化の取り組みが普及するにつれ、サプライチェーンへの懸念が高まるにもかかわらず、リチウムの需要が増加すると指摘した。

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世界のリチウム供給量の 90% (80 億ドル相当) は、オーストラリア、チリ、中国から来ています。この希少元素は、スマートフォン、ノートパソコン、電気自動車、スマートウォッチ、電子タバコなどに使用される最新のバッテリーの製造に不可欠であり、その需要は着実に増加しています。入手が困難で資源が限られているため、価格は毎年約 500% 上昇しています。

現在、米国の産業需要に使用されるリチウムのほぼ半分がペンシルベニア州から供給される可能性があるようだ。

米国地質調査所は最近、リチウムを重要な元素に分類し、米国政府は資源の探索を強化することになった。現在、米国にはネバダ州に稼働中のリチウム鉱山が 1 つあるだけである。つまり、需要を満たすには米国は海外から大量のリチウムを輸入しなければならないということだ。
米国のグリーンエネルギーへの移行計画におけるリチウムの重要性を考慮し、米国エネルギー省の当局者は、 2023年までにリチウム需要のすべてを、現在のように中国で処理されるチリの塩水池からではなく、国内生産で賄うという目標を設定した。